セルフビルドを夢みる人に Easy Log-Builder
建築の素人が最も簡単にじょうぶな建物を自作する方法、その答えの一つが、この多重構造のログハウスです。この工法の最大の特徴は、ホームセンターや材木店など、どこでも手に入る安い材木で、本格的なマシンカットのログハウスに劣らぬ、構造的に強固なログハウスを自分で作ることができる点にあります。
しかも、一本一本の部材は軽く、一人でも安全に壁を築くことができ、さらに、ずれ合わさった多重壁自体が雨や風の侵入を防ぎ、グルーブを刻む必要もない。 太い材を用いなくても強く、結果的に省資源。(右の写真/壁断面)
もともと、ログハウスを簡単に自作する方法として考え出し、特許を取得したものですが、営利目的ではない個人利用は自由です。 私自身は、完成まで試行錯誤をしながら非常に長い工期を費やしましたが、日曜大工やDIYに興味をお持ちのかたなら、この工法のノウハウさえ理解すれば、物置や犬小屋からログハウスまで、比較的簡単に完成できると思います。建築期間中はできる限りブルーシートなどでおおい、雨にあたらぬようにすること。
ツーバイ材は雨ざらしにすると朽ちやすいので、軒の出を十分とり基礎を高くすると同時に、雨しぶきのかかる基礎端から1mぐらいまでは、ログ材をあらかじめ塗装して積上げ、コーキングをするなどの配慮がいる。土台となる最下段や、下部の外壁層に防腐加工材を用いてもよい。
ツーバイ材はメーカーによって寸法がびみょうに違う。メーカーの違うものを組み合わせると、高さを合せるのに苦労する。 また、ほとんどの材に反りやねじれがある。そのような材はクランプではさみ、てこで押さえつけながら、見えないところ(多重壁内)でコースレッドで留めている。こうする事でログ材の反りやあばれ防ぎ、さらに強度が増す。
壁の中に電気配線を通すのはできれば避けたい。どうしても通す場合は中間層のログ材表面にコの字の溝を刻み電線を通す。 アンカーボルトの設置法は、シルログのハーフ材にあらかじめ穴をあけアンカーボルトを通し、基礎の型枠に流し込んだコンクリートが固まる前に、ハーフ材を所定の位置にコンクリート面に接しないように置いてボルトを埋め込み、コンクリートが固まった頃ハーフ材を取り去る。
最後に、高いところでの作業は必ず足場を作ること。私の場合は2x4材を利用して作った。足場板は2x8材を用いた。足場を解体した後はデッキ材として再利用した。
1950年京都生れ 職業:広告カメラマン 神奈川県大和市在住 出口道和
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