多重構造のログハウスのしくみ Easy Log-Builder

今まで限られた人だけのものであったログハウス作りを、もっと手軽にできないだろうか?だれでもが、どこでも手に入る材料を使って、安くて、かんたんで、構造的にじょうぶに作る方法はないだろうか?と模型を作り試作中、ぐうぜん思いついたのが、うすい材木を二重あるいは三重の、多層の井桁組にする工法である。(特許取得済み PAT.No3376521)
トップページ左側の写真をごらんいただければわかるように、ログ壁が多層であり、外壁、内壁がたがいにずれ、ノッチの向きが反転しているのが特徴である。 ログ材一本一本は、両端にコの字のノッチを刻んだだけの単純なものである。  
この工法の利点は、積み重ねはめ込むだけで、ログ材同士が強くかみ合わさった一体構造となるため、ダボや通しボルトを用いなくても、構造的に強固である。 ずれ合わさったログ材自身が風雨の侵入を防ぎ、グルーブ(溝)を刻む必要がない。安価なツーバイ材や規格材の薄板をそのままノッチを刻んで用いて、通常のマシンカットのログハウスと同等の強度、居住性をもったログハウスをかんたんに作ることができる。太い材木を用いたり、壁を必要以上に厚くしなくても十分な強度があり、合理的で省資源でもある。一本一本の部材は軽く、一人で積上げることができる。 部材の数が増えるのが欠点であるが、その加工は容易である。 
この工法を用いれば、チェーンソーを振り回し重い丸太と格闘しなくても、マシンカットのログキットを購入しなくても、ホームセンターで手にはいるツーバイ材などを使って、だれでも、かんたんに、じょうぶなログハウスを作ることができるのです。
最初に作った二重構造のログ小屋 下の画像は、この工法の原型となった、自宅わきの狭い場所に最初に作った二重構造のログ小屋である。使用材は2x6材。幅約1.35m 長さ約3.35m(壁芯) 土台となるシルログの置きかたの違いにより、積上げ方法に何通りかのバリエーションができるが、基本構造は変わらない。ノッチは丸のこで切れ目を何本かいれ、のみで掻き落として仕上げた。 (画像をクリック)

三重構造のログハウス トップページの写真、および次の画像は山梨県鳴沢村の別荘地内で試作した、三重構造のログハウスの例。 使用材は2x8材、幅約4mx長さ約4.5m(壁芯) あらかじめ塗装した部材をコーキングを施しながら積上げた。(室内側は無塗装) 特に土台は設けず、一部防腐加工材を使用した。ノッチの加工は主にジグソーでおこなった。 (画像をクリック)
構造 土台にあたるシルログ はめこむ コーキングを施す
ノッチ部 1mm前後の遊びを 本15kg 前後 完成
ノッチについて ノッチの幅は壁の厚みプラス1〜2mmほどの遊び。手で押し込んではめ込める程度にする。ノッチの深さは、ログ材の高さの1/2プラス1〜2mm、少しオーバーカットぎみのほうが、上下材にすきまができず、ぴったりとフィットする。
ほとんどの材木の木口には
多少の割れがある。ノッチの突出部をあまり短くすると、使えるログ材を選別するのが大変になる。上の三重構造の例では突出部は約15cm。20cmぐらいあれば、少しぐらい割れがはいっていても安心して使える。
ノッチの加工に使用するジグソーはプロ用のしっかりしたものを用いる。歯にぐらつきがあると垂直に切れず、かたちを修正するのに手間がかかる。
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